本当に久しぶりの更新である。こういうサイトは、継続が大切ということは頭でわかっているのだが、一度歯車が止まってしまうと、なかなか復活出来ない。今、はやりのブログも2年後3年後にどれだけ残っているのだろうかと思ってしまう。そんな私の重い腰を上げさせたのが、最近のエスパルスの惨状である。
アルディレスの遺産を食い尽くしたエスパルス
アルディレスが築き上げたパスサッカーを引き継いだペリマンの時代にリーグ初制覇という形で昇華させたエスパルスだが、その後を引き継いだゼムノウ゛ィッチ、大木武、そして今年から監督を引き継いだ石崎氏(正確には、アントニーニョの後任だが、実質シーズン当初のアントニーニョ体制も石崎政権の傀儡だった)が見事に食いつぶしてくれた。その結果、ついにエスパルスをJ2降格争いにまで引きずり落とされてしまった。
そもそも、昨シーズンくらいからはアルディレスの遺産のかけらを見つけることも困難な状況に陥っていた。大木、石崎とJ2レベルの結局は、カウンター頼みのロングボール放り込みサッカーに終止している。特に、石崎氏が監督になってからというものの、エスパルスの選手の資質をまったく生かさない中盤無視サッカーになってしまった。当初は、プレッシングサッカーと称していたが、そのプレッシングもいつの間にか陰を潜めてしまった。今シーズン、エースとしての期待を背負ったアラウージョも1stステージこそ8得点と一時は得点王レースに絡んだものの、本格的に石崎体制になった2stステージはこれまでのところたったの1ゴール。最近は、先発からもはずされる始末だ。GKも安定性を欠く西部を使い続けるし、最近はFWにキレを欠く消極的な平松を意地でも使い続けている。平松が先発に入るようになってから天皇杯を含めて勝ち星なしの5連敗。先日の天皇杯大宮戦でも、誰の目にも明らかにブレーキになっている平松を使い続けて自滅した。選手起用にも、監督の依怙贔屓を感じざる得ない。
石崎監督の目指すJ2サッカーと選手のミスマッチ
エスパルスの選手は、完全に自信喪失状態に陥っている。通常、監督は選手の資質やタイプに合わせた戦術を構築していくのが合理的なやり方だ。もし、自分の戦術を通したいのだったら、それに合った選手を集めるくらいのことをしないと絶対に成功しない。恐らく、石崎氏は韓国代表のチョ・ジェジンを軸に据えて、両サイドからセンタリングを合わせるサッカーを志向しているのだと思う。そうなると、当然、本来技術もあって中盤を構築出来る伊東輝や久保山、アラウージョなどの選手は合わない。こうした選手は、すっかり調子が悪くなってしまった。なんと言っても、観ている方にとっても本当につまらないサッカーなので、当然プレーしている選手たちにとってもつまらないサッカーだろう。スタンドから観ていてもつまらなそうなのがよくわかる。完全に、監督の戦術と選手がミスマッチなのである。最初は、ぶざまな試合をした選手に怒りを感じていたが、最近は無理矢理そういう戦術を押し付けている監督が悪いと思うようになった。
選手を生かすも殺すも、経営陣次第
こんなエスパルスと対照的なのが、ヴェルディだ。昨年から就任したアルディレスのパスサッカーがようやく浸透してきた。それを印象付けたのが皮肉にもエスパルス戦だ。1年ちょっとで、本当にエスパルスと大きな差がついてしまった。選手の能力的には、エスパルスが引けをとっているとは思えない。それを生かすも殺すも監督次第。いや、そういう監督を選ぶフロント次第ということになる。極論を言えば、今のエスパルスの低迷の大きな原因は、久米GMと彼を選んだエスパルス経営陣と断言出来る。私は、日立製作所の現役時代の久米氏のプレーを良く知っているが、汗かきタイプの技術もセンスもないプレーヤーだったのを今でも覚えている。けして、名選手が名監督になるとは限らないが、久米氏にエスパルスにあったサッカーをイメージするビジョンがあるとはとても思えない。次節の降格に向けての天王山の相手は柏。久米氏が絡んだ新旧クラブが共に降格争いというのも皮肉な巡り合わせだ。
エスパルスには、ぜひJ1残留して欲しいが、来シーズンも石崎体制でこの観る気も起きないこの低レベルなサッカーが続くのであれば本当に考えてしまう。今のところフロントは、石崎氏の続投を示唆している。しかし、普通の常識であれば、もう当然監督交代である。もし、仮に今シーズンなんとか残留できたとしても来期もこの体制であればエスパルスのJ2落ちは確実なことだろう。サッカーの街”清水”のプロチームであるならば、それに見合うレベルの高いサッカーを目指してほしいものだ。エスパルスの経営陣よ、目を覚ませ。このままでは、本当に取り返しのつかないことになるぞ。