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Oct 25, 2001 木村元彦著、「悪者見参」
    今日は、本の紹介をしたい。「悪者見参」というノンフィクションライター木村元彦氏のドキュメントだ。本の副題には「ユーゴスラビアサッカー戦記」とある。木村氏はピクシーを取り上げた「誇り」という本の著者でもあるので、読む前はユーゴのサッカー紀行という内容を予想していた。しかし、読み始めるとそんな甘い内容ではないことがすぐにわかった。

    とにかく、筆者の足で稼いだ旧ユーゴ地域の生々しいレポートがすごい。もちろん、サッカーという軸足はあるものの、筆者の目で捉えたユーゴ情勢の真実の姿が見事に描かれている。この本を読むまでは、一般的な日本のマスコミ報道を受けて"セルビア=悪者”という図式でこの地域を捉えていた。しかし、実際にはそんな単純な図式ではないことがよくわかる。この本を読むと自分の中でのセルビアやクロアチアに対するイメージが一気に変わった。恐らく、現在のアフガンの問題も、タリバン、北部同盟といった単純な図式ではないのだろうう。

    恐らく筆者がサッカーという軸足があったからこそ、こうした独自の視点での迫真の取材レポートが出来たのだと思う。本当に、サッカーと政治は切り離すことが出来ないものだという実感を強くする。ぜひ、興味関心のある方は一読することをお勧めする。

    こんなことを書いているうちに、ふと本当に2002年のワールドカップは開催出来るのだろうかという不安が頭をよぎった。

Oct 22, 2001 JFLの在り方
    昨日は、都田サッカー場にてJFL ホンダFC vs 栃木SCの試合を観戦。試合が始まると、両者の力の差は歴然。最近、歯ごたえのない相手が多いせいもあって、思わずJFLは静岡県リーグ1部あたりのと大してレベルが変わらないと思ってしまった。東海大学リーグの大学選手権出場を賭けた大事な試合とJFLの日程が重なったために、JFLを2軍で戦った静岡産業大も横河電機に1-2で惜敗するほどだ。とは言っても、現在のJFLに以前のJFLのようなレベルの試合を期待する方が間違っている。

    現在のJFLは栃木SCを初めとして、存続の危機にある FC KYOKEN、SC鳥取、愛媛FCなどとても志の高いチームも多い。ただ、どこのチームもとても苦しい台所で戦っているはず。そんな中で、ホンダFCは大企業をバックに今では貴重な企業アマチームとして一部のJ2クラブも羨むような恵まれた環境にある。現在のJFLでぶっちぎりで優勝して当然だ。企業チーム、地域クラブ、大学などバラエティーに富んだ JFLではあるが、個人的にはなんとなくアンバランスさを感じてしまう。

    • 栃木SCの背中のスポンサーは、「坂田新聞店」なかなか苦労している。いったいどんな新聞店なのだろう。でもなんとなく微笑ましい。

    本当に、地域に根ざした市民クラブにも戦う場を提供するのであれば、もっとクラブに負担がかからない運営方法もあるのではないだろうか。たとえば、遠征費の負担がかかる全国リーグ方式はやめて、東西の二つの地域に分けてリーグ戦をするという方法もあるだろう。

    裾野の広さとサッカーのレベルを両立するのであれば、 Jリーグのサテライトチームも参加させるという方法もある。現在、アマチームには公式にプロに挑戦する場として天皇杯があるが、普段のリーグ戦でもサテライトチームとは言えプロと戦う場があれば、さらにレベルの向上が望めるかもしれない。また、プロ入りを狙っている選手にとってはアピールの場にもなるだろう。

    そんなこと考えてながら試合を観ていたのだが、最初はホンダの圧勝かと思われた試合も結局終わってみれば1-0で辛勝という結果。後半などは、あまりレベルの差を感じない試合になってしまったのが皮肉だ。栃木SCは、試合をぶち壊すような無意味な退場さえなければ、引き分けくらいに持ち込めたかもしれない。

  • 栃木SCのFW横濱はなかなか良い選手。彼みたいな選手が後数人いれば面白いのだが

    その退場劇というのが前代未聞。ホンダのDF吉澤選手のプレーに頭にきた栃木SCのMF只木選手は、その直後のスローインの際にロングスローを防ごうとラインぎりぎりに立った吉澤選手の顔面に故意にスローインのボールをぶつけて一発退場となったもの。まあ、こうした退場劇が見られるのもJFLならでは?

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