よく、スポーツと政治は別モノとか、オリンピック精神とか言われるが、サッカーに限って言えばそんな綺麗事は許されない。常に、サッカーは政治と表裏一体なのである。平和ぼけした日本では、理解出来ないことかもしれないが、これが世界の常識。
宗教とか民族とか政治信条などが原因の紛争が世界各地でけして絶えることがない。サッカーが娯楽というより、人生そのものという国に住む者にとっては、サポートするクラブがどこかということがその個人の信条やライフスタイルを顕わす重要な要素となっている。一種の支持政党みたいなものだ。
こんな話は、日本では無縁だと思っていたら大間違いかもしれない。総選挙は小泉フィーバーで終わったが、小泉氏の靖国神社への参拝問題や歴史教科書問題は、韓国、中国との関係に暗い影を落としている。すでに、日韓のスポーツ交流が中止になるなどの影響が出てきている。もし、小泉氏が靖国神社への参拝を強行したら、2002年の日韓ワールドカップへも深刻な影響が避けられないかもしれない。ひょっとして、日韓共催中止なんて事態も。
以前の日韓戦は、韓国の反日感情の象徴のようなものだったのが、ようやくここにきて日韓のサポーターの草の根交流などが芽生えてきたというのに、そういうことをすべてぶち壊しにする可能性がある。
余談になるが南米カップの決勝は、コロンビアが初優勝を飾った。その表彰式では、コロンビアの大統領がコロンビアのユニフォームを着て一人一人の選手、監督、スタッフと抱き合って喜びを分かち合っていた。本当にサッカー好きの親父という感じで、とても微笑ましい光景だった。