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1998
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| December 31, 98 |
フリューゲルスの解散の意味するもの |
| 99年の最初を飾る天皇杯の決勝は、清水エスパルスと横浜フリューゲルスの一戦となった。昨シーズン終了後、クラブ倒産の危機に瀕したエスパルスと天皇杯の決勝戦を最後にチームが消滅するフリューゲルスの組み合わせは、今後の日本のスポーツ文化の在り方を考える上でも象徴的な対戦だ。
フリューゲルスは、マリノスとの合併発表以来、驚異的な連勝を続けている。天皇杯でも、ジュビロやアントラーズといった強豪を倒して決勝戦までたどり着いた。また、フリューゲルス・サポーターの粘り強い存続に向けての運動は、6,600万円以上の募金が集まるなどフリューゲルスの親会社やJリーグの想像を越えた盛り上がりを見せている。今回の事件は、今後のJリーグのクラブの経営、選手の在り方、サポーターの役割に大きな示唆を与えてくれている。 |
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全日空だけの責任か?
もちろん、今回のチーム消滅に関して、軽率な決断を下した親会社の全日空の責任は重い。この代償がいかに高くつくかを十分に勉強して欲しい。全日空本社の部長の、「チーム存続に向けて、サポーターの助けを借りるといった発想は全然なかった」というコメントが象徴していてる。彼らは、サポーターを単なるサッカーというエンターテイメントの"お客"としてしか捉えていなかった。Jの理念の理解のかけらもない。もし、一年前にチームの経営状態を公開して、サポーターや地域への援助を要請していたら、事態はまったく違った方向に行っていただろう。こうしたクラブの経営状況を十分チェックして適切な処置を講じていなかったJリーグ側の怠慢も見逃すことは出来ない。手遅れになってから、チームの合併を認める「超法規的処置」と取るとは、言語道断だ。
プレーヤー側にも責任はある。チーム合併の発表後、それに反発するような見事な試合を続けてサポーターの感動をもたらした。しかし、もしこうした闘志溢れる試合を昨シーズンから続けて今シーズンも優勝あるいは優勝戦線で戦っていたら、こんな事態にはならなかったかもしれない。そうしたエキサイティングな試合が続けば、当然、サポーターも競技場に足を運んだはずであり、観客動員も違ったものになっていたであろう。なにせ、フリューゲルスのホームである横浜国際は収容人員の面でも十分だ。あそこを常時満員に出来れば、入場料収入もかなりのものが見込めたはずだ。
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クラブは経営情報をガラス張りに
企業の補填に頼り切ったJのクラブの経営は、国からの損失補填に頼り切る日本の銀行と同じだ。銀行に求められている情報開示と同じように、Jのクラブもその経営をガラス張りにすべきだ。そうして市民株主制度などを導入してサポーターがお客さんでなく、一緒にクラブを運営していく本当の地域に根ざしたクラブへ脱皮していくことが重要である。サポーターも経営状態を正確に把握出来れば、より効果的な支援を行うことも可能であろう。
今シーズン末、来季からJ2に参加するアルビレックス新潟が選手を大量に解雇した。しかし、クラブ側はその背景となるチームの経営状態を十分サポーターに説明して、サポーターも納得したという話を聞いた。こうした、早めの処置がクラブを救うのである。Jリーグは、早急に各クラブの経営がガラスばりになり、スポンサーからの補填に頼らない経営に移行させるよう強権発動すべきだ。
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本当にチームを愛しているならシーズンシートを買おう!!
各クラブのサポーターにも重要な義務がある。それは、クラブを本当に心から愛するのだったらホームゲームに足を運ぶことである。もっと積極的にチームをサポートしたいなら、シーズンシートの購入をぜひお勧めしたい。実際に1シーズン、ホームゲームに足を運べる回数は限られているかもしれない。回数から計算すれば、シーズンシートは割に合わないかもしれない。しかし、シーズンシートからの入場料収入が増えれば、クラブの経営は確実に安定する。また、サポーターにとっても、より自分のクラブが身近なものに成ること請け合いだ。
クラブが、本当に経営危機になってから慌てて署名するより、今、シーズンシートを買おう。海外のクラブでは、シーズンシートを持っていることが、サポーターのステータスにもなっているようだ。Jのチームでも、浦和レッズのシーズンシートは予約でいっぱいでなかなか新規には購入出来ないらしい。Jのクラブのシーズンシートが、どこもすぐに売り切れるようになって、初めて日本にも地域に根ざしたクラブが芽を出したと言えると思う。
Jリーグのお気に入りにクラブのシーズンシートを購入するのは、とても素敵なお金の使い方ではないだろうか。
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