football
diary masato.net index

1998

July
July 20, 98 ワールドカップを終えて雑感(その一)

参加国32は多すぎる

    フランスワールドカップの参加国数は過去最大の32カ国の参加となった。しかし、この参加国数が最適であったかどうかは、極めて疑問である。日本がアジア第3代表としてワールドカップに初出場出来たのも、参加国数の枠が広がった恩恵と言える。アメリカ大会同様の参加国24だったら、出場は難しかったかもしれない。一次予選の試合を見ても、実力差がはっきり出てしまったグループが多かったように思う。その最たる例が、日本が所属したグループHである。やはり、日本、ジャマイカとアルゼンチン、クロアチアとの力の差は歴然としていた。番狂わせと言えるのは、グループDで大会前は「無敵艦隊」とまで呼ばれたスペインを抑えてグループ2位で一次予選を突破したパラグアイくらいだろうか。

アジアの代表枠は一つで十分

    参加国数拡大の枠の恩恵にあずかったアジアの4チームが、見るも無惨に討ち死にしたのが残念だ。一勝出来たのが、イランだけというのもなさけない。アメリカ大会で決勝トーナメントに進出して、見事なカウンターサッカーでアジアの存在を世界に示したサウジアラビアもまったく4年前の面影はなかった。韓国も連続して出場しているが、なかなか次のレベルには到達出来ない。日本の"守備偏重"サッカーもまったく世界には通用しなかった。これでは、客観的に見て、アジアの代表枠は一つで十分と言われても反論出来ない。その分、ヨーロッパのチーム枠を増やした方が、レベルの高い大会になったであろう。2002年では、日韓共催ということで開催国だけで、アジアから2チーム出場となる。この4年間でアジアのサッカーは、なんらかの回答を出さなければならない。

期待はずれのアフリカ

    アジアと並んで期待はずれだったのが、アフリカからの出場国だ。特にナイジェリアは、スペイン戦をオリセーの見事なロングシュートで逆転勝ちした時には、これはベスト4くらいには行くと期待を抱かせたが、結局個人的身体能力に頼るサッカーはヨーロッパの前には通用しなかった。カメルーンもまったく期待はずれに終わったし、アフリカチャンピオンの南アフリカもまだまだ力の差が明らかだった。北アフリカ勢の中で呼び声が高かったモロッコは、予選敗退ながら、ハジを中心としたプレーヤーが可能性を見せたのが印象に残る。

参加国数は16がベスト

    やはり、決勝トーナメントに残ったチームの戦いを見るとヨーロッパや南米のチームとその他の地域のチームとは「一日の長」があったのは明白だ。ヨーロッパでは、"小国"デンマークや、中南米のパラグアイ、メキシコでさえやっぱり強いし歴史の差を感じる。決勝トーナメントを見ると最初から16チームくらいでワールドカップをやった方が良いのではと思う。せっかくの16チームを一発トーナメントで勝敗を決めるのは本当にもったいない。本当に実力に優れた16チームがじっくりリーグ戦で、世界一の実力を競ってこそ、ワールドカップの真価が出るのではないだろうか。今、一番レベルが高いのは、代表チームではなくヨーロッパのクラブチームかもしれない。世界各国の選りすぐりのプレーヤーを、そのチームの戦術に合わせて自在の配置出来るヨーロッパのクラブチームのレベルが各国の代表チームに勝っても当然である。今こそ本当の世界一を決める大会であるという、ワールドカップの真価が問われている。

bbsback_numberfootball_link

football