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1998

July
July 13, 98 サッカーの基本はコンビ

サッカーの基本はコンビ

    日本のFWの非力さ、決定力のなさが、日本のワールドカップでの一次予選敗退の大きな要因の一つとしてあげられている。FWの一人一人の能力とともに、日本に欠けていたのはFW同士のコンビ、あるいは攻撃的MFとのコンビがなんら確立されていなかったことも決定力に欠ける大きな原因であると思う。岡田監督は、城をFWの中心に据えて使うと公言していたが、もう一人のFWとのコンビプレーに対するコメントはあまり聞かれなかったのではないだろうか。実際の試合を見ても、中山も城もがむしゃらに動いていた。しかし、二人がワンツーで突破する場面が何回あっただろうか。

日本の初得点は、コンビプレーから

    こうしたコンビプレーを作り出す努力なしに、いくらFWの組み合わせを代えても、何の意味もない。唯一、コンビプレーの意図が見えたのが、ジャマイカ戦での日本の初得点だ。呂比須のヘッドに、中山がつっこむというそれぞれのプレイヤーの特徴を生かしたコンビプレーだ。たとえ、ワンパターンでもそうした意図した攻撃を続けて欲しかった。他の強豪国でも、それほど攻撃パターンがあるわけではない。たとえワンパターンでも、得意なコンビプレーを粘り強く続けている場合が多い。

優れたツートップで攻めるチリ、イラン

    ワールドカップでは結果を出すことはできなかったが、FWのコンビネーションという意味ではイランのダエイ、アジジのツートップはなかなか味がある。長身でポストプレーに長けたダエイの周りをスピード溢れるアジジが動き廻って 突破を狙うという明確な意図が見える。異なるタイプのプレイヤーがうまく組み合わされたツートップだ。また、チリの強力ツートップである、サモラノ、サラスのコンビも魅力的だった。この二人は、ヘディングが強い似たタイプのプレイヤーだ。しかし、サモラノが放ったシュートを必ずサラスがゴール前に詰める、といった基本的な狙いがはっきりしていた。クロアチアだって、もしボクシッチがいたら、決勝まで行けたのではないだろうか。スピードある突破が魅力のボクシッチがいたら、スケルももっと楽に得点できたことだろう。

釜本、杉山のようなコンビ育成を

    日本でも、釜本、杉山という攻めの名コンビがいたことを忘れてはならない。最近のJリーグでこうした攻めのコンビはあるだろうか?残念ながら、頭に浮かばない。一人一人の選手のレベルを向上させるのはもちろんだが、もう少しコンビネーションで得点するツートップの育成にも目を向けるべきではないだろうか。サッカーの基本は、コンビである。それが、トリオになり、チーム戦術になるのである。コンビも出来ないのに、攻めのアイデアがどうのこうの言っても始まらない。やはり、「あいつがここでボールを持ったら必ず、こうするはず。だから俺はここへ動く」といった極端な話、目をつぶってもパスが通るといったくらいのコンビを作らなくてはならない。これがサッカーの基本だ。攻めのコンビがあれば、苦しい試合でも二人、三人だけで攻めることが可能だ。戦術がどうこう言う以前に、まずコンビプレーを見直して、Jリーグのレベルでコンビで点が取れる強力ツートップを早急に作って欲しいものだ。

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