football diary index
March 10, 2000 名波は結局、縁故入学だった
    このコラムでも、これまでセリエAで奮闘する名波にエールを送ってきた。しかし、やはり名波のケースは、カズなどと同様、"ジャパンマネー目当て"の移籍だったようだ。どうやらベネチアの会長は、監督に対して、ホームゲームでは必ず名波をベンチ入りさせるように指示していたらしい。

    しかし、最近のベネチアのセリエB降格の危機で、監督はそんなことにはかまっていられなくなった。だから、名波はベンチ入りさえする機会を失ってしまったのだ。つまり、名波は実力的には評価されていなかったことになる。監督との相性云々言われているが、結局ベンチ入りのメンバーレベルにも達していないというのが、ベネチアでの名波の評価ということになる。

    ベネチアのセリエB降格は、もはや避けられないだろう。そうなれば、当然名波も移籍するだろう。新聞報道では、フィオレンティーナが獲得に乗り出すといった噂も出ている。しかし、それも日本の"保護者"の後押しによるものだ。フィロレンティーナのメイン・スポンサーは、イタリア・トヨタだ。イタリア・トヨタは、約3億円ほど出資しているらしい。また、ジュビロの親会社ヤマハ発動機は、トヨタと資本提携をする。そうした事情もこうした噂を後押ししている。

    結局、名波の移籍は、まだまだ親や有力者のコネでの"縁故入学"のようなもので実力が評価されたものではなかったということだろう。もちろん、ある程度そういう"ジャパンマネー"目当てという側面は、避けられないだろう。しかし、やはり実力も伴ったものでないと、結局本人の為にはならない。

    海外志向は、もちろん良いことだが、それにこだわるあまり、"親"や"有力スポンサー"に頼ってまで移籍するのはやめたほうが良い。やはり、じっくり日本で実力を蓄えて、正真正銘に実力で評価されて海外からのオファーが来る。それが本道だ。ただ単に、海外でプレーすれば良い訳ではない。